(岡本議長) 続いて、一般質問を許します。1番、前住孝行議員。
(前住議員) はい。こんにちは。
(議場のみなさん) こんにちは。
(前住議員) 前住孝行です、36才年男です。傍聴に来られた方々、最後までお残りいただきありがとうございます。去る2月14日の町長選挙では、小林町長におかれまして、見事2期目のご当選を果たされ大変おめでとうございます。改めてお祝いを申し上げます。私も、同日の議会議員一般選挙におきまして当選させていただきました。おかげをもちまして、この場で発言できることに対して、支援していただきました方々にこの場を借りてお礼申し上げます。  それでは、2つの質問のうちの1つ目、生涯未婚率の上昇傾向対策について質問させていただきます。国立社会保障人口問題研究所の人工統計資料集2009年によりますと、生涯未婚率は男性が15.96%、女性は7.25%でした。特に、男性は10年前の調査と比べ約7ポイントも上昇しています。また、今後は、晩婚化や非婚化の増加により、この数値がさらに高くなることが予想されます。これは、現在、日本が抱えている少子化問題の直接的な原因にもなっていると考えられます。若桜町の数値は分かりませんが、おそらく、全国の数値と同様高い数値が予想されます。町長の所信表明演説でも「婚活問題等、町政への課題は山積みしております。」と言われました。これまで若者住宅など、若者定住のために条件の良い施策をされてこられましたが、独身を貫きたいと思われている方を除いて、結婚したくてもできない方に対して、行政としても対策を考えていかなくてはいけない状況になっていると思います。そこで、未婚率の状況についての町長の所見を伺います。
(岡本議長) 答弁を求めます。小林町長。
(小林町長) はい。若いハツラツとした前住議員さんの質問に対して、私もいささか緊張しているところでございます。これからもよろしくお願いしたいと思います。実は、前住議員さんの方から生涯未婚率に関するお訊ねでございますけども、全国的に少子化が進む中にあって、少子化の要因として未婚化、晩婚化による夫婦の出生率の低下などが考えられますし、先程言われましたように、50歳時点で一度も結婚化していない生涯未婚率の割合が、男性が平成2年国勢調査では5.57%、平成17年度調査では14.96%、約2.9倍。女性では、平成2年調査が4.33%、平成17年度調査が7.25%で約1.7倍も増加していることになります。本町における生涯未婚率の数値は資料がないため把握出来ませんが、鳥取県におきましては、男性が平成2年国勢調査では3.70%、平成17年度調査では14.75%、約3.9倍。女性では平成2年調査が3.39%、平成17年度調査が5.21%、約1.5倍の伸び率を示しています。  鳥取県においては、男女とも全国平均の数値を下回っておりますが、男性の未婚率の増加率は全国平均を上回っており、猶予ならない状況にあると言えます。結婚するのが当たり前の時代もありましたが、結婚は個人の選択に関わる問題であり、結婚しなければならないという拘束的な意識、多用な生き方が肯定されるなど、晩婚化に加えて、非婚化は日本の社会を大きく変えてしまう、大きな社会問題と言えます。かつては、ある程度の年齢になると職場や親せきが肝を入ったものでしたが、最近は個人の問題として、あまり催促しないという風潮にあるような気がいたします。少子化の要因でもあります未婚率の増加は町としても大きな問題でもあり、鳥取県東部広域行政管理組合が主催して25歳から45歳までの独身男女を対象にした新たな出会いの場を提供する事業、プチ・カップリングツアーいなばを実施しているところであります。この事業は平成19年度から本年度まで6回、1市4町で会場を順番に提供して実施をいたしました。若桜町でも氷ノ山から行われております。本年度までの応募者数は延べ414名で、その内の参加者数は延べ222名でございました。1市4町の広報誌やホームページを使って広報をし、参加者を募った結果、本町在住の参加者は7名で、率にして全体の2%でございました。  本町に限らず、鳥取市以外の東部4町からの参加者は全体の12.7%と少なく、鳥取市以外のかたになかなか参加してもらえないというのが現状のようでございます。そこで、4町の町長が話し合った結果、なんとか4町で婚活を進めようじゃないかと、そういう話になりまして、担当課をまず決めようというようなことで、各担当課を決めまして、今後どう取組むかを話し合うために東部4町の担当課長と担当者が集まって、本年2月に第1回目の会議を開催するようにしたところでございます。会議では行政主体の事業や顔見知りが主催する事業では参加し難いと言った意見もあったようで、行政主導で取組むことの難しさがあることも感じでおります。しかしながら、どのように婚活を民活の中に入れていくかということも大きな課題でございますし、行政の責任だと言って片づける問題でも、またございません。  しかし、成果を上げるまでには相当な時間が必要かもしれませんが、今年度は何か1つでも事業実施をしてみて、事業の成果を分析して、新しい展開に繋げるというやりかたで、東部4町が一緒になって婚活問題、取組んでみたいと、そのように思っておるところでございます。
(岡本議長) 前住議員。
(前住議員) はい。私も知らないことを沢山教えていただきありがとうございます。佐賀県の伊万里市では少子化対策として、婚活を支援する部署、「嫁に来ない課」っていう仮称ですけど、2010年4月中旬以降に新設されるそうです。内容としましては、市内の結婚式場を使って出会いの場を提供したり、民間からコーディネーターを1人採用したりして、相談業務を行なうそうです。そこまでとはいきませんけど、もし、婚活イベントというのがあれば助成していただくようにしていただけたらと思います。例えば、新温泉町の湯村温泉の方で、毎年6月に全国かくれんぼ協会が全日本かくれんぼ大会を開催されているようです。温泉街を使って、かくれんぼをするそうですが、仮装をしながら楽しくされています。そして、鬼がかくれ人を見つけて、事務局に報告すると閉会式までの間、その人と一緒に過ごさなければいけないそうです。それが、婚活になるわけです。このたびの選挙のお願いに各集落を回らせていただいて、吉川の集落でかくれんぼやオリエンテーションしたらいいなというふうにちょっと勝手に思わせていただきました。そうすることで、分校も使えますし、関連機関と連携して協議していただいて、このような婚活イベントに助成をしていただけたらなというふうに思います。  もし、この考えについての意見がありましたら聞かせてください。
(岡本議長) 小林町長。
(小林町長) はい。私は、今の前住議員の意見には、凄く好感を持っておりまして、そういうことをどんどんしていただけるんなら、町費はおしまないとそのように思っております。こちらの方からよろしくお願いしたいと思っております。
(岡本議長) 前住議員。
(前住議員) はい。ありがとうございます。何か、いいアイデアがあったらどんどんいきたいと思います。次の質問に移ります。
2、氷ノ山のグリーンシーズンの構想について質問をさせていただきます。100年に1度と言われる不況と地球温暖化による降雪期間の減少により、スキーヤーが年々減少してきております。そんな中で、平成22年度は、全日本スキー連盟のB級公認コースに指定されるに当たっては、大会関係者による集客増が見込まれ、大変喜ばしく思います。今後もゲレンデ整備等を考えておられるようですので、楽しみにしております。  町長の所信表明演説で、氷ノ山は何と言っても自然の宝庫であります、グリーンシーズンも十分に楽しめる氷ノ山にしたいと考えておりますという言葉がありました。私も同感でありまして、1年間通して氷ノ山にお客さんが来られる態勢作りをより充実させていく必要があると思います。そこで、町長は氷の山のグリーンシーズンにどのような構想を持っておられるのか、お聞かせ願えたらと思います。町長の所見を伺います。
(岡本議長) 小林町長。
(小林町長) はい。前住議員の方から氷ノ山のグリーンシーズンにどのような構想を持っておられるかとのご質問でございますけども、まず、今、氷ノ山にどれぐらいのお客さんが来ておるかなと。若桜町全体では20年度の観光客を見てみますと、23万8,000人ぐらいが若桜町で全部来ておるということでございますけども、そのうち、14万1,000が氷ノ山に来ておると、約60%でございます。そして、その中で、14万1,000の中に、そのうちの60%、8万5,000が、これがグリーンシーズンに来ておるということでございまして、残り40%が冬山に来ておられると、ホワイトシーズンに来ておられるということを、まず、前段にお話をしておきたいと、そのように思っておるところでございまして、そういう中で、少しお話させていただきますけども、若桜氷ノ山は若桜観光の発祥であると共に、大切な雇用の場でもありまして、地元を初め、若桜町の地域活力、地域の活力を生み出す大きな資源でもございます。近年、雪不足と少子高齢化の波の中、スキー場においても何とか営業日数を確保したいということで頑張っておりますが、リフトの予想人員は年々、減少傾向にありまして、相まってスキー人口も減少しているというのが現状でございますし、あるところでは、1割、毎年1割1割減少しておるとも言われております。  一方、索道施設については、整備を20年以上経過しており、老朽化も激しく、昨年は第1リフトと第3リフトのワイヤーの張り替えやシステムの更新などを行いましたが、設備投資にかかる費用が年々、増加しておる状況でございます。このような状況ではありますが、私は氷ノ山スキー場は、家族で賑わうファミリーゲレンデとして、これからやっぱり整備していくことが大切かなと、そのように思っております。いわゆる、保育所、幼稚園からおじいちゃん、おばあちゃんと一緒に来ると、そういうような中で、ファミリーで雪を楽しむ。そして、そういう中で、スキーを覚えて行くと、そういうようなことから考えていく必要があら辺かなという具合に思っております。  整備にあっては、地元関係者の協力は何にも増して重要ではないかと思っておりまして、地元の用地関係が貴重でございまして、力が必要だと、そのように思っておるところでございますし、一方、私は氷ノ山は、冬季のスキーシーズンに偏るのではなく、1年を通じて楽しんでいただける資源であると考えています。昨年11月に、若桜氷ノ山自然ふれあいの里活性化協議会が自然ふれあいシンポジウムを開催し、新たな活用方法を模索しました。これは自然の宝庫である氷ノ山を、四季を通じて、どのように自然を保護しながら活用し、氷ノ山の活性化につなげていくのか、様々な角度から考えるために開催したものでございます。講演では、講師のタレント清水邦明氏が氷ノ山は実に素晴らしい自然環境をそのまま残っており、もっともっと、氷ノ山の良いところを情報発信して、自然環境を守ることが必要とお話されました。パネルディスカッションでは、学術的にも貴重で珍しい動植物が生息し、まさに自然の宝庫であり、皆で保護することが大切であると思う。パネリストの方々からもご提言いただき、改めて自然保護と活用の両立が重要であると再認識しておるところでございます。グリーンシーズンにおける取り組みとしては、若桜氷ノ山自然ふれあいの里活性化協議会が主催した、夏山登山、響の森が主催します自然体験や自然学習などの取り組みがございますし、また昨年は、若桜町観光開発事業団が実施した、淀川工科高校吹奏楽部の演奏会や自然の中でのポニー体験事業など、工夫した新たな取り組みも力を入れて来ました。  氷ノ山の集客状況を見ますと、学校関係者のレクレーション活動や合宿などが中心になっております。大山などで取り組まれている旅行者などと連携した農家民泊体験や、ガイド付き自然体験などのエコツーリズム事業などを参考に、都会の方々に、田舎や自然の良さを知っていただき、参加料や体験などで運営できる仕組み、体制づくりも進めていくことも1つの方法であると考えております。若桜氷ノ山を鳥取県東部のオールシーズン型観光レクレーションの拠点として、県民に認めてもらうためには、氷ノ山をどう活用すれば、入込客の増加につながり、地元を初めとする関係者の利益につながるものかをもっと議論して、様々な意見を出し合い、氷ノ山が多くの人で賑わうような、皆が協力することが、一番大切であると考えておりますし、町といたしましても、元気でやる気のあるグループに対しては、支援を行っていこうという具合に思っておるところでございます。  昨夜もちょっと考えたんですけど、氷ノ山グリーンシーズンの構想、氷ノ山の素晴らしい自然、環境を守る自然の中での体験、自然保護、癒しの氷ノ山、そういう面では、考えることは、今、施設的には氷ノ山のキャンプ場の整備、テニス場のやっぱり整備とか、あるいは広場のトイレの整備、あるいはまた自然的には、白樺の森を燃やすとか、山桜の植樹をするとか、あるいはスキー場を菜の花畑に春はするとか、あるいは野いちごの森を作るとか、田棚の整備をするとか、いろいろなことも私は工夫によれば、出来るんじゃないだろうかなという具合に思っております。関係市町村と氷ノ山の山頂際をしたらどうかというような問題、それから、自然環境を考えるシンポジウム、自然を食べよう春の山菜、秋の竹刈り、氷ノ山の清流でイワナつかみ、あるいは氷ノ山での星空観察、氷ノ山での大音楽祭、氷ノ山でのポニーと遊ぼうとか、いろんなことが、私は、想像付くという具合に思っておりまして、これはやっぱり私は、町内の人ばっかりでなしに、町外の方が、鳥取以外の方に来ていただいて、そういうことをどんどんやってもらうとか、そういうような工夫を、これからはやっていけば、どんどん情報発信が出来るんじゃないだろうかという具合に思っておりまして、一緒に皆さんとも考えていきたいと、そのように思っておるところでございます。
(岡本議長) 前住議員。
(前住議員) はい。先程の町長の中でも、本当に私が考えたいろんなこともたくさんありまして、言われた中にも、花畑、スキー場の花畑というのもあり、県西部の花見山スキー場というところでも、同じようにスキー場内で季節の花を植えて、花を見ながら歩けるようなことをされているそうです。そして、綺麗な空気をたくさん吸ってもらいながら、本当に心も身体も健康になってもらいたいなというふうに思っています。それと、ちょっと私が思っているんですけど、これはどうかなあと思いながらも、ちょっと発言をさせてもらいますが、今日、マラソンブームというふうになっています。氷ノ山中高齢者マラソン大会というのがなくなってしまって久しいですが、氷ノ山でマラソン大会が出来たらなあというふうに考えます。マラソンコースとかも整備したり、クロスカントリーとか、走る方のコースなんかも整備したりすることで、大会だけではなく、いろいろなスポーツの、先程言われましたような合宿とかの誘致なども、しやすくなるのではないかなというふうに考えています。そのことについて、もし、お考え、返答ができたらお聞かせてください。
(岡本議長) 小林町長。
(小林町長) はい。実は、若桜氷ノ山のマラソン大会が中止になった時でございますけども、走ろう会が中心になって、氷ノ山でマラソン大会したらどうだということも、かなり熱が上がっておったんですけども、残念ながら、ここ2年程前に走ろう会、解散をいたしまして、それが、また歩こう会の方に入ったりしておりますし、それから、また今、1年に1回は同好会ということで、私たちも集ってお話をしておりまして、そういう面でこれからも伸ばしていく方法も十分にあるという具合に思っておりますし、合宿は今、氷太を中心なんですけども、重点にしておりまして、子どもたちの野球、あるいはバレー、それから鳥取県の中学校のバレーとか、そういう偉大な講師を呼んできたりしながら、少しずつ、合宿は進めておりまして、やっぱり私はここを伸ばして行かないといけんと、そのように思っておるところでございまして、やっぱりそういう面を関西の方にアピールしていくことを、これからも考えて行かないといけんなという具合に思っておりますし、少し、来ていただければ、毎年でも来るというようなところも、私はあるという具合に思っておりまして、関西の方では、特に北陸の方なんかにもどんどん、どんどん行っておるところでございますから、夏にはやっぱり西の方にも来てもらうということも、十分にこれから考えて行きたいなという具合に思っておるところでございます。
(岡本議長) 前住議員。
(前住議員) はい。ありがとうございます。今までも合宿にたくさん来られていますが、夏場っていうのは、スポーツ選手にとって暑さに一番苦しむんじゃないかなというふうに思いますので、氷ノ山の涼しい気候を利用して、そういった合宿誘致を積極的にしていただけたらと思います。今回初めて、質問させていただきましたけど、不慣れな点が多々あったにも関わらず、丁寧にお答えくださいましてありがとうございました。これからも町民の意見を取り入れながら、若桜町がより良くなるように頑張っていきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上で質問を終わらせていただきます。
(岡本議長) これで、一般質問を終結します。以上で本日の日程は全部終了しました。本日はこれにて散会します。ご苦労様でした。

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